この記事はロマンス詐欺と配偶者ビザ申請について。
ロマンス詐欺はお金が多いですが、配偶者ビザ目的のものもあります。
日本に来たい、国籍や永住権が欲しい人ですかね。
国際結婚や配偶者ビザ申請を仕事にしていると、国際ロマンス詐欺が疑われる話が発生します。
年間に1件~2件程度、疑わしい話が出てきます。
気付いた時は相談者に、「ロマンス詐欺の疑いあります」とお伝えしております。
あとは警察か越境消費者センターに相談をお勧めしています。
詐欺や紛争が絡む案件は、行政書士は関われないので警察か越境消費者センターに一任になります。
国際ロマンス詐欺とは、SNSを通じて異性に恋愛感情を持たせて金銭を巻き上げる詐欺です。
2人の未来の為と称して、数百万から数千万のお金を巻き上げる商売。
アフリカのナイジェリアでは詐欺師の登竜門と呼ばれているらしいです。
(すごく嫌な登竜門…)
手口としてはSNSで日本人等(欧米系の人も被害に)に近づいていきます。
アイコンはSNSにアップされた外国の美男美女を使うことが多いそうです。
日本に馴染みのない国のSNSだと発覚しにくいと聞きます。
SNSの有名人なら、色々な写真がアップされているので騙すのに打ってつけとか。
対象者を信用させるためにビデオ通話を使うこともあるとか。
今はAIの発達で写真があれば動画も作成できます。
対象者を信用させて、金銭を要求していきます。
最初は少額でキチンと返済します。
対象者を信用させるため。
段々と高額な金銭を要求していきます。
この時に結婚を仄めかすのがポイントです。
警視庁のサイトにロマンス詐欺の情報が非常に詳しく掲載されています。
ご興味がある方はこちらの記事もご覧ください。
私の説明よりも遥かに詳しい。
本当に役所のサイト?と思いたくなるくらい良く出来ています。
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/new-topics/romance/
統計上の年齢構成を見ると中高年の方が多い…
見ていて悲しくなる数字です。
弊所が相談を受けたロマンス詐欺の疑いありのケースをまとめました。
弊所に来るのは配偶者ビザ目的のロマンス詐欺になります。
お金だけの物とは若干異なる部分があります。
共通して言えることは、配偶者ビザ申請に至りません。
強引に申請しても許可されません。
(実際に申請して落ちた人から相談がありました)
その後の短期滞在の許可も不許可のケースが多いです。
(観光ビザからの不法滞在が疑われている)
弊所に相談が来るのは、夫・妻と一緒に暮らすから配偶者ビザを取って欲しいが大半です。
(ロマンス詐欺か判断してほしいは無いですね)
ビザの要件を満たしているかヒアリングすると…
交際はSNS(Lineやインスタ、テレグラム等)のみ。
一度も会ったことが無いと仰る方が多いです。
次は結婚手続きが完了しているケース。
日本人側が海外に行って、結婚式を挙げたケース。
会ったことがあるのは結婚式の日だけ。
ビザ目的の場合、最低でも1回は会わないといけません。
結婚手続きは弁護士や行政書士が代理できないので。
正直、配偶者ビザ申請は難しいです。
交際の写真が結婚式しかないので…
交際実績がゼロだから、婚姻の信ぴょう性無しと判断されます。
次にお金を何らかの形でお金を要求されています。
例えばビジネスが上手く行っていないから援助してほしい。
日本に来るための渡航費を出して欲しい。
海外の家族の治療費が必要。
仕事を辞める必要がある、契約を解除するのに事務手数料が数百万かかる・・
弊所が相談で聞いた話です。
ロマンス詐欺の投資や暗号通貨系の話は聞いたことが無いです。
(ビザ目的だからかもですが)
高確率で謎の人物が登場します。
お金の要求なのですが、本人に海外送金ではなく第3者に送金指示されます。
婚約者の代理人だったり、良く分からない業者の人間だったり。
海外送金ではなく、代理人と称する人に手渡ししてほしい。
今度、代理人が来日するので…
弊所に相談に来た事例ですが…
大抵は本人もロマンス詐欺や偽装結婚をほんのりと疑っています。
マスコミやネットを見れば、ロマンス詐欺の手口など情報は幾らでも手に入ります。
自分のケースが疑わしいなと考えています。
だけど彼や彼女を信じたいという思いが強くて手続きを進めたいと。
普通の配偶者ビザ申請でも年齢差が大きい、離婚回数が非常に多い案件だと…
日本人側はビザ目的の偽装結婚を疑っています。
これも婚約者を信じたい気持ちが強いので、手続きを進めたいとの結論になります。
実際の所、完全な偽装結婚かの判断は難しいです。
大抵は夫婦のどちらかが、相手に入れ込んでいることが多いです。
入れ込んでいる当人にとっては、偽装結婚ではなく真実の結婚。
ロマンス詐欺の疑いがあるときは、警察や越境消費者センターへの相談をお勧めします。
相談の場でも公的機関へ相談する様にアドバイスしています。
ネットで出てきた専門家?の相談はリスクがあります。
その人が本物の専門家なのか判断が難しいからです。
その専門家の真贋を見抜くのはかなり難しいです。
詐欺に引っ掛かった人を別の詐欺に引っ掛ける人も少なからず居ます。
少し前にもロマンス詐欺解決を謳っていた某士業が逮捕された事例もあります。
そう言う事情もあるため、弊所は公的機関や弁護士会、法テラスなどの機関をお勧めしています。
例えば国民生活センターの越境消費者センターは、海外との消費者トラブルを専門に扱う公的機関です。
警視庁もこちらの機関に相談を勧めています。
https://www.ccj.kokusen.go.jp/
越境消費者センターはオンラインで相談受付をしています。
もし宜しければ上記のURLをご確認ください。
ロマンス詐欺の疑いがあるときは公的機関への相談がヨシです。
ロマンス詐欺はお金だけではなく在留資格目当てというケースもあります。
以上が詐欺の疑いがある配偶者ビザ申請でした。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
行政書士やまだ事務所 所長
行政書士 山田 和宏
日本行政書士会連合会 13262553号
大阪府行政書士会 6665号
申請取次行政書士(大阪出入国在留管理局長承認)
大阪府行政書士会 国際研究会会員
大阪府行政書士会 法人研究会会員
【適格請求書発行事業者】
インボイス登録済
番号:T1810496599865
【専門分野】
外国籍の方の在留資格手続き、帰化申請(日本国籍取得)
年間相談件数は、500件を超える。
【プライバシーポリシーと免責事項】
行政書士やまだ事務所のプライバシーポリシーと免責事項については
こちらの記事で解説しております。
【運営サイト】
はい大丈夫です。
お電話の場合、書類の確認などができないので、分かる範囲内での回答になります。
許可を出すのは入管局なので、100%必ずとはお約束は難しいです。
許可が取れるように最善を尽くします。
(虚偽申請はダメですけど)
在留カードなど本人確認書類をご持参いただけると幸いです。
大丈夫です。
相談者様が納得された時にご依頼いただければと思います。
(配偶者ビザ申請はお互いの信頼が最重要)
強引に契約を迫る事はございません。
配偶者ビザの種類によりますが、概ね以下の日数はかかるかと思います。
・新規の呼び寄せ:3か月
・ビザ更新:2か月
・ビザ変更:2か月
書類の準備に1か月程度と入管局の審査期間が必要です。
参考までに入管局の標準処理期間を6年分の推移をコンテンツにしております。